ブータンのツブ酒・チャン
ブータンの古い文化中心の一つである、パロ盆地のある農家で調査したところによると、チャンをつくるには、まずハダカオオムギあるいはコムギをよく煮た後、竹製のムシロの上にそれをひろげて放冷する。そのときポーとよばれる麹(通常はシコクビエを発酵させてつくる)の固まりをもってきて、それをよくほごして炊きあがった粒のままのムギとよくませ合わす。
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それからこのムギと麹を混ぜ合わせたものを竹製の籠に入れ、その上を布でおおって二、三日おいておく。すると発酵がはじまり強い臭いがしてくるので、今度はそれを土製のカメにうつす。カメの口縁部には牛糞を塗って密封し、通常はそのまま一?二ヶ月間発酵させるのだという。だが、ときにはそのツブ酒を一年以上もカメに密封したままにしておくこともあり、その場合には、カメの底に濃い液がたまるという。いずれにしても醸された酒は典型的なツブ酒である。